ゲーム機バキバキ事件について思うこと

本人とこれを掲載した新聞社の編集者(このコラムの責任者?)が叩かれているようです。

が、これはねえどんなに叩いても考えを改めるって方向にはいかないと思うので、こういう人もいるけど、うちはそうじゃないとか、多様性を認識するにとどめたほうがいいよね。

 

人間の行動原理って学習した教科書上の統計的な値とか常識ってぼんやりくくられる共通認識的なものよりも、最終的には実体験が勝ってしまうのですよ。

 

多分この彼女だけでなくかなりのプロフェッショナルな一芸の方ってのは天賦の才能だけでなく、常軌を逸した練習なり勉強があるわけで。その犠牲はまあ、親に言われて仕方なくっていうのがありがちなルートだと思うわけです。

そうすると今世の中にどんなに叱らない子育てとか、物を大切にとかいう話が常識的になっても、心のどこかに

 

「でも俺は(私は)そうされてきたから(自分の子供にもしてもいい)」

 

って思ってるんですよ。特にそれで実際バイオリニストになってたり、大手新聞社に勤めているというある一定のゴールが達成されてしまっている場合は、

 

「子供の頃に許されなかったことを許す=ゴールは達成できない。(子供の教育の放棄)」

または

「もしこれでゴールを達成されてしまったら、私の僕の過去の我慢はなんだったんだろう?(自己否定)」

になってしまうので、自分と同じ教育を施す以外の選択肢はない。

 

これがバイオリニストになり損ねた人だったら、きっとヒステリックになってもゲーム機壊さないよ。成功体験と恐怖体験に因果関係がないからね。

 

なのでまとめると

 

①ゲーム機壊さない親を持つ→人生成功→ゲーム機壊さない親になる

安定ルート。育ちの良い~ってやつですね。

 

②ゲーム機壊さない親を持つ→人生失敗→ゲーム機壊さない親になる可能性大

一般人ルート。子供によほど生まれつき確信できる天賦の才や、自身の失敗体験が大きすぎるとゲーム機壊すかもしれないです。私みたいにならないで!ってやつ。でも失敗体験と恐怖体験の因果関係が薄ければ矯正できそう。

 

③ゲーム機壊す親を持つ→人生失敗→ゲーム機壊さない親になる親になる可能性あり
一般人ルート別バージョン。親を反面教師にするってタイプですね。恐怖体験と失敗体験はマイナス同士の掛け算でプラスに転じるタイプ。でも壊されていた実体験があるので、簡単に壊す親にメタモルフォーゼしちゃう。

 

④ゲーム機壊す親を持つ→人生成功→ゲーム機壊す親になる

今回のプロルート。成功体験と恐怖体験の因果関係が大きすぎて、他の選択肢が浮かばないタイプ。

 

 

 

うちの元旦那が正に④で、娘にも俺がされたしつけ(虐待?)は自分の娘にしてもいいという考えが矯正不可能でした。離乳食の娘が大きすぎて口に入らなかったブロッコリー残したらブチ切れ。俺は食事を残させてもらえなかったって。

しかし同じ親でも元義弟くんは、③だったのでいいパパになっているよう。

私自身は②タイプなので、すっかりiPadさんに娘の子守をお願いしてしまっている始末。

 

 

しかし④タイプは成功しているのに不幸だなあ・・・。ぶっちゃけどうしたら元旦那が自分の娘にしつけと言う名のもと虐待めいたことをせずに穏やかな家庭が築けたか。わかりません。