東京の保育園の特殊性について語るよ

まだまだ延焼している”日本死ね”とその後の動き、別のYahooさんの日本は二つの国からできている、を見て感じたのですが、地方の人はまだ実感できていない(田舎に引っ越せば?とか保育園をえりごのみしているんじゃないかとか諸々の反対意見)んじゃないですかね。

 

東京の保活ってほんとに大変なんです。

どのくらい大変かっていうとシングルマザーでも保育園に入れないぐらい。

 

私の例だと、有名な激戦区世田谷にて妊娠。妊娠数週目という母子手帳を貰いにいった際に、保育園?今から予約しても間に合うかどうか・・・と区役所の窓口で暗にアキラメロンされる。

 

認可保育園、認証保育園、無認可に保活開始も、9月生まれの子は263番待ちですねとか言われる。

 

もちろん両親が揃っているし、生活保護も受けていないので認可保育園は全落ち。

結果的に認証になんとか入れたが、同じ状況のママ友さん達と保活を振り返った結果、認可と認証は全く逆の要素が加点されているのではないかという矛盾に気が付く。

 

つまり認可は点数制で、福祉の観点からより条件の悪い人が高得点になる。

ところが認証になると、祖父母が近くに住んでいて、熱を出した時にお迎えにきやすそう、モンスターペアレンツにならなさそうな高給取りが優先されているっぽい。

(あくまで私的な口コミレベルです)

認証も先着順でというお題目になっているが、ぶっちゃけ園にとっていい顧客から入れる。私が入れたのも比較的世帯年収が高く、祖母と叔父が徒歩圏内に在住、保育園からもとほ5分圏内という条件のためではなかったかと思う。整理番号は100番台だったもの。

 

公平ではない。怒られるだろうとは思う。でも今の保育師さんの給料の低さや仕事内容のブラックさから考えれば経営者として当然のチョイスなので、もし自分がここにも落選していたとしても非難はできないなと思う。

(ましてこれは東日本大震災の翌年の入園なので、お迎えにすぐ来れる家が優先されたんじゃないかと思う。)

入れなかったらどうしてただろうか、仕事辞めてただろうな、私が。当時夫の社宅に住んでたから夫は仕事辞めるわけにはいかないもの。

 

 

その後離婚。離婚して園を追い出されるということはさすがになかったが、転居のため不動産屋に。不動産屋が保育園のたくさんあるエリアを紹介してくれて、空き状況まで調べてくれた。

東京って今、そういう土地なんです。

 

で、シングルマザーだから大丈夫でしょうと言われて引っ越したにも関わらず4月まで5か月間空きなし。

空いてるのは月20万以上かかる保育園のみ。

貯金崩しながら通いましたよ。家賃や生活費と別に100万。非課税ですらない。

 

 

 

田舎に引っ越せばとかよく言うけどさ、私の仕事、同業他社に行っても東京以外にポジションないんですよ。

むしろ大阪が本社だった会社すら東京に本社移転する業界。名古屋ですら同業他社のオフィスがない。

ね、保育園が空いてても仕事なければ意味ないでしょ。三十路の子持ちニート量産してどうするのよ。

うちの封建的な両親ですら、子供だけ実家において、お前は東京で働いて週末地方に戻ってくるしかないんじゃないかって提案してきたぐらいだから。

 

 

 

個人的にはYahoo!の統計でも明らかな通り、全てにおいて東京の一極集中は間違いないので、東京の保育士さんだけでも税金投入して給料を底上げして欲しいなと思う。

地方に雇用を作ったり、国全体の保育士さんの給料アップとなると時間とコストが莫大だけど、東京だけなら逆にまだ実現可能性があるんじゃないかと。普段は2020年のオリンピックも子供と一緒に生で見れるのを楽しみにしているクチだけれど、子育てとどっちが大切かと言われたら子育てだ。